チェーンに魔法をかけて最高の仕事をしてもらう注油メンテナンスとオイルの選び方①~ムオン~

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1.チェーンの注油

皆さん、こんにちは!チャリダーMです。

今回は、チェーンに魔法をかけて最高の仕事をしてもらう注油のメンテナンス方法とオイルについて第1回目となります。

(1)注油の意味

皆さんは、チェーンに注油していますか。たまにママチャリで音をたてながら、ペダルが重そうに漕いでいる方をみかけます。チェーンに注油すれば一発で直るのに。

なぜチェーンに注油をしなければいけないのでしょうか。チェーンの中のリンク部分(部品をつなぎ合わせる部分)の動きをオイルで滑らかにすることで、摩擦抵抗を軽減するのです。

それではチェーンに注油をしないとどうなるのでしょうか。リンク部分の動きが悪くなり、チェーンが曲がりにくくなるので、変速性能が低下します。

リンク部分の潤滑油がなくなることで摩擦が増加し、抵抗が増えることで、チェーンの回転が低下し、きしむ音が出てきます。快適にライドするためには、定期的な注油が必要です。

(2)注油の仕方

①注油場所

  • チェーンの内側のリンク部分の丸いローラーに1滴垂らすと、そこから隣接する隙間にオイルが滲み込んでいきます。これを全部のコマに繰り返し1周します。
  • 外側のプレートには不要です。スプレータイプの場合は、ペダルを回しながら、同様にローラーに吹き付けましょう。外側のプレートへの注油は不要です。

②注油後

  • 全てのコマに注油できたら、クランクをゆっくり30秒程度回して、オイルをチェーンの隅々にまで滲み込ませます。ギヤを変えることでスプロケにもオイルが行きわたります。
  • オイルは適量。付け過ぎの場合はウェスで拭き取り、少な過ぎの場合はつぎ足します。チェーン表面に付着しているオイルをウェスで拭き取ります。表面のオイルは汚れの元です。

③最初のライド後

  • 注油後の最初のライド後に、オイルの状況をチェック。余分なオイルや飛び散った汚れを拭き取って完了です。
  • その後は、チェーンの動きが感覚的に鈍くなったあり、音がするときには、適度に注油してください。
  • チェーンがあまり汚れていない場合はウェスで拭き取り後、注油。汚れている場合はクリーニング。この繰り返しです。

チェーンのクリーニング方法はこちらに記載しています。

2.オイルの選び方

(1)オイルの種類

ロードバイクのチェーンの注油。皆さん、いろいろなケミカル用品を使っていることと思います。かなり拘りのある方もいらしゃるかと。

オイルの種類は以下のとおりです。使用環境に合わせて使い分ければよいのですが、レースでもなければ、そう頻繁に使い分けるのも大変ですよね。評判の良い定番のオイルを使用していれば、あとは好みの問題です。

オイルの種類使用環境・適性
ドライタイプ晴天⇒汚れが付きにくいが、耐久性なくオイルが落ちやすい
中間タイプ晴天でも雨天でも⇒・ドライとウェットの中間、万能タイプ
ウェットタイプ雨天⇒汚れが付きやすいが、耐久性ありオイルが落ちにくい

3.ヴィプロスのムオン

これまでは、評判の良いフィニッシュラインやワコーズを使用してきましたが、新車のエモンダSL6からは、新しいオイルを使い始めました。

行きつけの店長に教えてもらったのはヴィプロス社のチェーンオイルです。正直、このブランドはそれまで知りませんでした。ヴィプロス?、なんじゃ、それは。こんな感じです。

その名は「ムオン」。このネーミングが、まさにこの商品の最大の特長を表しているのです。よっぽど自信がないと、この名前は付けられないでしょう。

(1)ムオンの特性

①無音

まさに無音になるのであります。本当に。チェーンの鳴りは全くありません。タイヤと路面の心地よい摩擦音が耳に入ってくるのみです。素晴らしい。

もちろん、音だけではありませんよ。潤滑性能もかなり高いです。素人が走ってすぐわかるレベルです。とても滑らかによく回る。チェーンの一つひとつの玉が気持ちよく仕事をしてくれます。

このヌルヌル感がたまらなく、ペダルを漕ぐ自分もニンマリと笑顔になってしまうのです。これまでのフィニッッシュラインやワコーズは何だったのか。ちょっと言い過ぎました。

ムオンの性能はヴィプロスのHPをご覧ください。

②耐久性もあるし汚れにも強い

オイルの持ちも良いです。被膜性が高いのではないかと思います。まさにロングライド向き、30㎞~35㎞程度の巡航にはピッタリではないでしょうか。

汚れにも強いほうです。ワコーズはチェーンがそれこそ真っ黒になりますが、比較的綺麗なままです。飛び散りも少ないほうでは。

ということで、しばらくはこのオイルを使用していきます。ほかにちょっと興味があるのは、ヴィプロスのほかの商品「ケイテン」と「ブルーノ」。

やはり信頼するチャリンコ屋の店長が使用するオイルは魔法のオイルでした。メンテナンス性が極めて高い逸品です。値段は少し高めですが、値段以上の効果が得られるので、コストパフォーマンスも良好ですよ。

そしてもう一つご紹介したいのは、やはりヴィプロスの「グレサージュ」ですが、これはまた別の機会に…。

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