1.TPUチューブの良いところ
皆さん、こんにちは!チャリダーMです。
最近、ロードバイクは絶好調。その一つの要因にTPUチューブを使用していることが挙げられます。
TPUは、Thermoplastic Polyurethane(熱可塑性ポリウレタン)。プラスチックの一種です。
TPUチューブを使ってみたいが、チューブの素材としてどうなのか、その性能に不安があり、値段も高いし、購入を迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、TPUチューブの良いところ、そしてちょっと謎なことが一つありますので、まとめてみました。
今年1月から、リアタイヤにはポリウレタン(ピレリのSMARTUBE)、フロントには軽量ブチル(ボントレガーのライトウェイト)のチューブを入れています。
8ヶ月程度になりますが、これがなかなかハマっていまして、かなりのお気に入りです。
- とにかく軽くて走りも軽快
- 高パンク耐性
- 乗り心地がしっかり
- 収納も楽
とにかく軽くて走りも軽快
35gはやはり軽いです。それまで使用していたボントレガーのライトウェイト65gから▲30gになります。
特に、25Cアジリスト190gとの組み合わせは最高ですね。足回りはやっぱり軽さが正義とあらためて感じますよ。
もちろんタイヤの影響も大きいです。GP5000の215gから▲25gでも、随分軽くなったことがわかります。
それに、チューブも▲30gとなると、たかが30g、されど30gなのです。
漕ぎ出しの軽さ、加速の良さ、そしてスピードの速さを実感できるレベルです。パワーのない自分には持ってこいです。
高パンク耐性
今のところ、パンクはしていません。
当たりハズレはあるのかもしれませんが、表面が薄いアジリストになってからもパンクはなしです。
そもそも素材はプラスチックですから、ゴムやラテックスより穴が開きにくい耐性があるようです。
乗り心地がしっかり
カチッとした乗り味でしょうか。体重もあるのでリアには荷重がかかること、加速時に変形しないことを狙いに少し硬め、フロントはブチルでクッション性を与えています。
収納も楽
小さく折り畳めることができるので、予備チューブとしてツールケースに入れておくスペースもおさえることができます。
2.謎のスローパンク?
ということで、ここまでは良いことずくめだったのですが、最近ちょっと謎なことが起きています。
空気が抜けやすくなった
これまでは土日に乗って1週間経っても、6.5bar⇒5.5bar程度だったのが、2.0barまで落ちています…。ただそれ以上に低下することはなく、2barを維持しています。
フロントの軽量ブチルは6.2bar⇒5.0bar程度なので、ブチルよりも抜けにくかったのですが。
乗り終わった日は6.0bar程度は残っており問題はないレベルです。これはスローパンクなのか。空気が抜けていることは間違いないので、やっぱりスローパンクなのか?
思えば、この症状が発生したのが、急激に暑くなったここ1ヵ月前くらいからでしょうか。何か関係があるのでしょうか。
3.要因の推測・検証・仮説
空気が抜けやすい状況になった要因の推測、検証を行い、仮設を立てました。
推測と仮説はあくまでも自分が考えたことで、確かな事実は検証のところだけです。ご了承ください。
(1)推測
TPUのマイナスの特性としては、
- 伸縮性が弱く伸び切ってしまう
- 高温に弱い
- 経年劣化など
それを踏まえると、
熱による劣化?
高温に弱いので、そもそもリムブレーキのカーボンホイールには使用不可のTPUチューブが多くなっています。
ピレリのSMARTUBEは熱耐性を強化することで使用可能となっていますが、やはり高熱には弱いので劣化してしまったのではないか、という推測です。
これはピレリがテストしてますよね。トレックセガフレードもこのチューブを使用しているのですから。
夏は空気が膨張したり気圧の変化が激しいので空気が抜けやすい?
これはよく言われている定説ですね。パンクが多くなったり、空気が抜けやすくなると言われています。
確かに急激に暑くなってから、この症状が発生しました。ブチルも同じ状況ですが、それにしてもTPUの抜け具合いが大きいですね。
チューブ内の空気が膨張するでバルブに負担がかかった?
素人の発想で、なんの根拠もありません。気温が高くなって空気が膨張することで、バルブに負担がかかることがあるのでしょうか?
物理的にバルブが曲がったり、バルブの付け根に亀裂が入ることはある可能性はありますが…。
タイヤの嵌め替えで伸縮が苦手なポリウレタンが伸びた?
これまで、1月ピレリ⇒2月GP5000⇒3月アジリストとタイヤ交換を3回も行っているので、当然その都度チューブの空気を抜いて、また入れてを繰り返しています。
TPUは伸び切ってしまうので使い回しがきかないと言われていますが、ブチルと同じ運用で使っていますね。
チューブの表面を傷つけないように、タイヤレバーは使わず素手で作業して注意を払っています。
リム打ちの影響?
そういえば、1ヵ月前くらいにあまりにも暑くて集中力を欠いていて、リム打ちを立て続けに。その影響もあるのでしょうか。
リム打ちの場合は、横に二つ穴が開くのが通常かと…。
(2)検証
念のため、チューブを外して空気が漏れていないかチェックしてみました。
空気を入れてもシュー音なし
水につけて圧を加えても表面・バルブ周辺から気泡なし
タイヤ(アジリスト)も異常なし
ということで、目に見える症状は発見できませんでした。
(3)仮説
TPUチューブ自体はパンク耐性が高く、穴が開いても空気漏れの勢いも大変穏やかであること、バルブ周辺が弱いという評価は聞いたことがあります。
空気が抜けていることに間違いはないので、目には見えないよっぽど小さな抜けがあるのでしょうか。
もともと、ゴムやポリウレタンよりも空気の分子のほうが小さいので、空気は自然に抜けるものです。
もしかすると、チューブの使い方に問題があるのかもしれません。何回も伸縮を繰り返しているので。
伸縮性のないポリウレタンに何回も空気の出し入れを行うことで、分子構造の隙間が拡大してしまったとか。
さらに猛暑による空気の膨張、気圧の変化で抜けやすくなったのではないかとの仮説です。専門家ではないので、合っているかは不明です。
劣化すると、こうやって空気が抜けていくのが、TPUの特性なのかもしれないですし。
4.まとめ
値段はかなり高いチューブですが、運用に注意すれば、かなり良いパフォーマンスを発揮することは確かです。
空気が抜ける謎はまだはっきりしませんが、おそらくは、運用の仕方に原因があるのではないかと。伸縮は1回だけにすれば、もっと長持ちするかもですね。
ライド中お陀仏になる前に、新しいチューブに替えたほうが良さそうですが、お値段も高いので、出来るだけ粘ってみようかな。
空気漏れのチェックは異常ないので、しばらくは様子をみてみようと思います。
にほんブログ村
ロードバイクランキング