最近のロードバイクのタイヤの適正空気圧~「とりあえず7bar」は古い、MAVICとSRAMのツールで検証~

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1.時代は変わり、とりあえず7barは古い

皆さん、こんにちは!チャリダーMです。

ロードバイクを乗るときに迷うのが、タイヤの空気圧です。どれくらいに設定すべきなのか、難問です。最後は自分の好みになりますけど。

変動要素があまりにも多いので、どこから調整していけばよいのか、初心者の方はわからないと思います。

昔のタイヤが細くて、リム幅が狭い時代には、とりあえず7barなんて言われてましたが、時代は急変。

リムのワイド化、タイヤは太り、チューブレスの普及やらで、空気圧の設定はこれまでより低い運用ができるようになっています。

もともと設定が高過ぎていたのではないかと。カチカチにして跳びながら走って、ロードバイクの乗り心地なんてこんなもんでしょ、という感じでした。

そんな自分も、昔は8barで乗っていましたし、最近は自分の体重75kg(最近また増えました)からして、7Barをベースに調整してきました。

現在アジリストは

フロント6.5bar、リア6.8bar

で運用しています。

体重が60kgや50kgの方が、7barから調整なんてありえません。

どこからスタートするのが適当かを判断するには、プロが計算してくれるアプリやサイトをまずベースに調整していくことが近道だと思います。

これが自分にとっての最適な空気圧ではありません。プロの基準もまちまちです。あくまでもこれを参考に、自分の好みに調整していくということです。

もちろん、各タイヤの推奨値の範囲内で運用して下さいね。

過去ブログでも書いているのですが、あらためて整理してみました。

2.プロのツールで検証

マビック

自分にとって信頼度が高いのが、マイマビックというアプリだったのですが、どうやらサービスが終了してしまったようで、アプリそのものが存在していませんね。残念。

既にアプリをダウンロードしている方は、エラー表示は出ますが、計算はやってくれます。

変動要素を細かく設定できるのが特長です。

アプリを使用できない方もいると思いますので、バーサタイル(オールラウンド)、ドライ、バイク重量8kgの前提条件で、以下のとおり、各条件ごとに計算してみましたので、参考にしてください。

  • クリンチャー・チューブレス⇒自分はクリンチャー
  • タイヤ幅(23mm・25mm・28mm)⇒25mm
  • リム幅(17C・19C・21C)⇒21C
  • 体重別(50kg~80kg:5kgごと)⇒75kg(重い…)

自分の結果は、フロント6.2bar、リア6.5bar

クリンチャー

23mm/bar17C19C21C
50kg6.2
6.2
6.2
6.2
NG
55kg6.2
6.2
6.2
6.2
NG
60kg6.2
6.5
6.2
6.2
NG
65kg6.6
6.8
6.3
6.6
NG
70kg7.0
7.2
6.7
7.0
NG
75kg7.3
7.6
7.1
7.3
NG
80kg7.7
8.0
7.4
7.5
NG

25mm/bar17C19C21C
50kg5.7
5.7
5.2
5.2
4.6
4.6
55kg5.7
5.7
5.2
5.3
4.7
4.9
60kg5.7
5.9
5.4
5.7
5.2
5.4
65kg6.0
6.3
5.8
6.0
5.5
5.8
70kg6.4
6.6
6.1
6.4
5.9
6.1
75kg6.7
7.0
6.5
6.7
6.2
6.5
80kg7.1
7.4
6.8
7.0
6.6
6.8
青マーカーが自分です

28mm/bar17C19C21C
50kg5.2
5.2
5.2
5.2
4.6
4.6
55kg5.2
5.2
5.2
5.2
4.6
4.6
60kg5.4
5.6
5.2
5.3
4.7
4.9
65kg5.7
5.9
5.4
5.6
5.0
5.4
70kg6.0
6.2
5.7
5.9
5.5
5.7
75kg6.3
6.6
6.0
6.3
5.8
6.0
80kg6.6
6.9
6.4
6.6
6.0
6.0

チューブレス

23mm/bar17C19C21C
50kg5.2
5.2
4.6
4.7
NG
55kg5.2
5.3
4.8
5.0
NG
60kg5.4
5.7
5.3
5.5
NG
65kg5.8
6.0
5.6
5.9
NG
70kg6.2
6.4
5.5
5.8
NG
75kg6.5
6.8
6.4
6.6
NG
80kg6.9
7.2
6.7
6.7
NG

25mm/bar17C19C21C
50kg5.2
5.2
4.6
4.6
4.1
4.1
55kg5.2
5.2
4.6
4.6
4.2
4.4
60kg5.2
5.2
4.7
5.0
4.6
4.8
65kg5.3
5.6
5.2
5.4
4.9
5.3
70kg5.7
5.9
5.5
5.8
5.4
5.6
75kg6.0
6.3
5.9
6.1
5.7
6.0
80kg6.4
6.7
6.2
6.5
6.0
6.0

28mm/bar17C19C21C
50kg4.1
4.1
3.6
3.7
3.6
3.6
55kg4.1
4.2
3.9
4.1
3.7
3.9
60kg4.4
4.6
4.2
4.4
4.0
4.2
65kg4.7
4.9
4.5
4.7
4.3
4.6
70kg5.0
5.3
4.8
5.0
4.7
4.9
75kg5.4
5.7
5.2
5.5
5.0
5.0
80kg5.7
6.0
5.5
5.5
5.0
5.0

スラム

もう一つはスラムです。Zippホイールの推奨値と表示されているので、Zippとの共同開発なんでしょうか。

スラムのタイヤ空気圧ガイド

こちらも変動要素を細かく設定できます。マビックと同じ条件で計算してみました。マビックよりもさらに低い数値ですね。

3.まとめ

最近のロードバイクの高性能タイヤの空気圧の設定はかなりシビアです。

せっかくのいいタイヤも空気圧の設定を外すと、満足度が低くなります。

是非、もう一度ご自分のタイヤの空気圧設定を検証されてみては、いかがでしょうか。

初心者だから適当でいいということではなく、初心者だからこそ、自分の適正空気圧を見つけて、気持ちよく乗ることが大切です。

現在、アジリストの空気圧はフロント6.5bar、リア6.8barで運用していますが、マビックでは6.2bar、6.5bar、スラムでは5.7bar、6.1barの結果。

さすがに75kgあって5bar台はどうなのよと心配になりますが、もう少し下げてみてもいいのかもしれません。思い込みは捨てないと。

あらためて空気圧を検証してみようと考えています。

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