パンク時にホイールを簡単に外す・はめる方法~これだけマスターしておけば安心~

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1.パンク時はひっくり返して落ち着いて作業

皆さん、こんにちは!チャリダーMです。

ロードバイクは、ホイールを外すこと、そしてはめることがかなり多くなります。パンクの修理やメンテナンス、輪行時などなど。

簡単に外してはめることができるのですが、初心者の方や慣れていない方には意外と難しいと思います。

そんな私も、最初のころは本を見ながら、立ったままの姿勢でやってみるも、不器用なのか、上手くできなくて、かなり落ち込んだことがあります。

特に後輪をはめることがなかなかスムーズにできない。こんがらがってしまって、自分はなんて鈍いんだろうと。何回か練習してコツをつかむしかないのです。

基本的に二通りあります。バイクはそのままで手で支えて行うか、バイクをひっくり返してハンドルバーで支えて行うのと。どっちがいいのでしょうか。

両方できるようにしておくことをおススメします。そのときの状況に応じて、どちらがいいのかを選択できるようにしておくことです。

一番の難関は、後輪をはめることです。これをスムーズにやるのは、ひっくり返す方が多分やりやすいと思います。(外すのは、そのままの態勢で外すほうが簡単ですが。)

チェーン、ギヤ(スプロケット)の位置を間近に確認できることと、ロードバイクをハンドルで支えるので、外すこととはめることに集中できるからです。

立ったままでやると、自分で自転車を支える必要があるので、作業に集中できません。上手くできないと焦って混乱します。慣れればどうってことないのですが。

チェーン、ギヤ(スプロケット)の位置関係が横から見えないので、混乱してしまうのです。腰をかがめて作業すれば見ることはできますが。

基本はチェーンの内側にギヤを入れることを意識すればよいのですが、これがなかなか上手くできなくて、変なことになってしまうのです。

特に道端で修理するときは、慣れずに立ったままでやるとパニックになってしまうかもしれません。

バイクをどこに寝かせるかも悩むので、どうせならひっくり返して固定させたほうが、落ち着いて効率よく作業できます。

ただし風が強い日は、倒れるリスクがあるので、なるべく影響が少ない場所に移動したほうがいいですね。あとは炎天下では日陰に退避することです。

いろいろなサイトや本で外し方とはめ方が紹介されていますが、涼しい顔して30秒くらいの動画を流しているものもあります。簡単でしょ、みたいな。

悩むところが説明されていないものもあるので、なるべく、自分が最初に困ったところを説明していきます。

今回は、ライド中のパンクを想定して、バイクをひっくり返して行う作業を紹介します。今後はそのままの態勢での作業も紹介する予定です。

パンク時のタイヤの外し方・はめ方はこちらを参考にしてください。素手でできます。

2.事前準備

①外すホイールのブレーキのクイックリリースレバーを開く

ホイールを外しやすく、はめやすくするために、リムとブレーキシューの間にスペースを作ります。

②サイコンやライトなど、地面と緩衝するアクセサリーを事前に取り外す

大事なアクセサリーを傷つけないように、必ず取り外しましょう。パンク修理時は、焦っているので、意外と忘れがちです。ボトルも外しましょう。

作業時は、道端に置かずにジャージのポケットに入れましょう。そのまま道端に置き忘れる可能性もあります。

ハンドルのブラケットとサドル面が地面と接触するので、ハンドタオル等を、間に挟んでおけば、汚れや傷を防ぐことができます。家で作業する場合は、新聞紙でOK。

ライド時はハンドタオルとウェットティッシュは必ず携帯しています。手が汚れたときに拭くこともできますので。

③バイクをひっくり返す

バイクの横に立ち上から覆いかぶさり、フォークとシートステーを持って、ひっくり返します。倒れないようにハンドルを真っ直ぐにして地面に置いてください。

3.リアホイールの外し方・はめ方(リムブレーキの場合)

リヤホイールの外し方

①リヤのギヤを外側(アウター)に変速する(シマノの場合)

車体の左側に移動してから、変速レバーを内側に押しながら、ペダルを持ってクランクを回して、チェーンを一番外側(アウター)のギヤに入れます。

同時に作業をしなくても、まず変速レバーを内側に数回推したあとに、クランクを回しても変速はできます。やりやすいほうでOKです。

もちろんバイクをひっくり返す前に、変速しておいても構いません。

フロントは内側(インナー)のギヤに入れてチェーンの張りに余裕を作ることで、取り外しが簡単になると説明しているものが多いですが、アウターでも問題はありません。

逆にチェーンが垂れ下げってしまうので、アウターのほうがやりやすい気がするのですが。リヤだけは忘れないように、外側に入れてください。

②クイックリリースレバーを引き上げる

後ろは溝の部分に爪がないので、クイックリリースレバーを緩めるだけで、ホイールを外すことができます。反対側にあるナットは通常は緩める必要はありません。

③ディレーラーを手前に引き、ホイールを持ち上げて外す

ホイールを上に引っ張り上げれば外れるのですが、ディレーラーのバネが強い場合は、引っ張り上げるだけでは、引っ掛かってしまう場合があります。

(現行のシマノのディレーラーはバネが前のモデルより強い感じです。)

左手でディレーラーを後ろ側に引いて、出口を作ったほうがスムーズに外れます。右手でホイールを持ち上げ外します。

リヤホイールのはめ方

①リヤホイールをはめる

右手でホイールを持ち、ギヤをチェーンの輪の内側に入れて、一番外側のアウターのギヤにチェーンを置きます。

ホイールのリムがブレーキシューの間に収まっていることを確認しながら、左手でディレーラーを手前に引きながら、溝に落とし込んでいきます。

上からホイールを押していけば、自然に溝にはめこまれていきます。溝の奥までしっかりはまっていることを確認しましょう。

②クランクを回しブレーキの効きを確認する

最後に、ブレーシューが擦れていないか確認してください。擦れてしまう場合は、ホイールが真っ直ぐ入っていない、または奥まで入っていない状態です。

クイックリリースレバーを緩めて、真っ直ぐになっていることを確認しながら、締め直してください。

4.フロントホイールの外し方・はめ方(リムブレーキの場合)

フロントホイールの外し方

①クイックレバーを引き上げ、ナットを回す

通常、フロントはフォークの爪が溝に引っかかっる構造(脱輪防止)になっていますので、クイックリリースレバーを引き起こしただけでは、ホイールは外れません。

このとき、クイックリリースレバーを左手で押さえながら、右手でナットを緩めてください。クイックリリースレバーを回す必要はありません。

②タイヤを持ち上げて外す

フロントホイールのはめ方

①フロントホイールをはめる

フォークの溝の奥までしっかりはまっていることを確認しましょう。ホイールの向きに注意してください。

②ナットを回して締め、クイックレバーを戻す

クイックレバーの引き上げに手ごたえを感じるまでナットを回し、クイックレバーを引き上げて締めてください。微調整しながらほどよい固さの締めをおススメします。

5.事後チェック

①バイクを元に戻す

②ブレーキのクイックリリースレバーを元に戻す

終わったーと思って意外とこの作業を忘れがちです。走り出してからブレーキが緩くなってしまうので、必ず締めて下さいね。

③クイックリリースレバーの位置

クイックリリースレバーの位置は、フロントはフォークに沿って少し内側に、リヤはシートステーに沿って締められているかを確認してください。

この位置が、一番外れにくいポジションになります。それからしっかりレバーが倒れているかもチェック、安全確保です。

④アクセサリーを付け直す

大事なアクセサリーも元に戻しましょう。道端に置き忘れないように。

⑤乗ったあとのチェック

乗ってからギヤ周りから音が出る場合は、奥まで真っ直ぐに入っていない状況です。その場で降りて、再チェックしましょう。

6.まとめ

今どき動画ではなく写真ですが、なるべく、つまずきやすいところにスポットをあてて解説したつもりです。

家で外す場合は、メンテナンススタンドを利用したり、ホイールを外したフレーム、ホイールの置き場所を事前に確保して行えますが、お外ではそうはいきません。

そのときの状況に応じて、作業方法を選択すればよいのですが、慣れていない方は、ひっくり返したほうが、落ち着いて確実に作業ができるはずです。

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