1.適正な空気圧設定の必要性
皆さん、こんにちは!チャリダーMです。
教えます!なんて、偉そうなタイトルになってしまってお許しください。気を引くタイトルにしたくて。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
タイヤの空気圧については、過去ブログでも書いていますが、なかなか奥が深いと言いますか、悩みどころかもしれません。適正な空気圧ってなんでしょう。
この調整次第では、ホイールやタイヤの性能を超えて、乗り心地や走行性能に大きな影響が出てきます。私は、乗るごとに毎回、空気圧をチェックしています。
最近の高性能タイヤ、コンチネンタルGP5000、ピレリP ZERO VELOなどは空気圧にかなりシビアな印象を受けます。
最後は、本人が一番しっくりくるところで調整すればよいのかとは思いますが。そのためには、セッティングを変えて乗り比べてみるしかないです。
各メーカーの推奨の空気圧を参考にしながら、自分の好みに合わせてセットしていくしかありません。最適な空気圧を見つけるためには、試行錯誤あるのみですね。
空気圧の適正要素
空気圧の適正要素は、ライダー・自転車の重量、タイヤの種類・幅・前後、ホイールのリム幅、路面状況などがあります。
一般的には、こんな感じです。高圧か低圧かを相対的に単純比較しています。
要素 | 高圧が適している | 低圧が適している |
---|---|---|
重量(ライダー・自転車) | 重い | 軽い |
タイヤの幅 | 狭い | 広い |
ケーシング(繊維量) | 大きい | 小さい |
タイヤの種類 | チューブラー | クリンチャー>チューブレス |
タイヤの前後 | リア | フロント |
ホイールのリム幅 | 狭い | 広い |
路面 | ドライ、良好 | ウェット、悪路 |
ロードバイクに乗り始めのころは、23Cのタイヤを8bar以上のカキンコキンにして、飛び跳ねながら乗っていた記憶があります。
最近は、タイヤ幅、リム幅のワイド化などで、低めの空気圧の方が摩擦抵抗が減少することも実証されていてます。乗り心地も向上しますよね。
過去ブログでGP5000の適正空気圧を検証しています。参考にしてください。当時はフロント6.5bar、リア6.8barにセットしていました。
自分の近所にはクルマがほぼ通らない1.2kmの周回コース、路面がコンクリの公共施設の空き地がありまして、跳ね具合やグリップを確認しています。
こちらの過去ブログは、各メーカーの推奨空気圧のお話です。メーカーによって前提条件とする要素が違うので推奨値も違ってきます。
なんとなくですが、体重とタイヤ幅が同じ条件であれば、大体同じようなレンジには入ってくるイメージはあります。
ビットリアはブログ内のリンクが存在しなくなっています。こちらを参考にしてください⇒Vittoria(ヴィットリア)Bicycle Tires 推奨空気圧 (vittoriajapan.co.jp)
こちらはケーシングと乗り手・自転車重量のマトリックスになっています。マビックやミシュランと比べて少し高めです。
2.適正な空気圧の設定方法
タイヤの前後の役割の違いと確認方法
前後のタイヤで空気圧の設定を変えている方も多いと思いますが、そもそも、フロントとリアではタイヤの役割が違ってきます。
フロントタイヤの役割は操舵性やコーナリングです。高圧では、グリップの接地感が軽くなり、ハンドリングはクイックで軽快・機敏に感じます。逆にコーナリングでは不安感も増し、リスクも高くなります。
リアタイヤの役割はトラクション(路面を蹴る駆動力)を伝えることです。高圧すぎると接地面から跳ねて、グリップに不安を感じることになります。ロスも出やすくなります。トルクをかけてコーナーを抜けるときは、グリップがないと怖いですよね。
バイシクルクラブ2021年2月号では、前後のタイヤの空気圧を「スラロームとUターンで感覚を探ろう」と紹介されています。
低速でハンドリングを細かく切って接地感の軽さを確かめ、身体全体を使ってグリップさせて前後左右に重心を移動しながらスラロームして空気圧の感覚を把握する。
Uターンなどコーナーの脱出時に加速して、リアタイヤと路面との噛み込む感触を感じてみる。となっています。是非とも安全な場所で確認をお願いします。
これでわかれば苦労はないのですが、プロではないので、自分の感覚で違和感がなく、いいんじゃないのと感じることができれば、それで良しとしています。
重量バランスなど
また、自転車の重量バランス、乗り手の体重のかかり方から、前後のタイヤにかかる重量バランスは同じではありません。
通常は前が軽く、後ろが重いのが一般的なデータのようです。ということは、前後で空気圧を変えるほうが、バランス的には良いということになります。
またクッション性を向上させる観点から、行きつけの店長は前輪はしなやかなパナレーサーのR’AIR、後輪はボントレガーのライトウェイト、とチューブを使い分けしていますね。
ピレリの設定一例
私が愛用しているピレリでは、乗り手の体重、タイヤの前後、ホイールのリムワイド(内寸)、路面環境、乗り方の好みによって推奨値に差をつけています。
ちなみにタイヤの前後では前は後ろより0.3低めの設定を推奨しています。人によっては、もっと小さくても、大きくてもおかしくはありません。最後は好みです。
ピレリ P ZERO VERO 25Cを履いていますが、ホイールのリム幅21.5mm、体重75kg(お腹膨張中)の条件で、フロント6.7bar リア7.0barに設定しています。
下の表は、クリンチャーのP ZERO RACE CLASSICというレース仕様の硬めのタイヤの推奨値です。ご参考まで。目安にはなると思います。
3.リスク回避・まとめ
タイヤの空気圧設定は奥が深いです。それほど気にしない方もいるかもしれません。逆にシビアに敏感な方もいるでしょう。
いろいろ試してみて、あーいいなーと感じることができれば、それでよいのではないでしょうか。結局はそんなに悩む必要はないかもです。レーサーではないので。
最低限守ることは、タイヤメーカーの推奨値の範囲内に設定することです。幅が広いのですけどね。
ホイールにもタイヤの空気圧の限界値が記載されていますので、これを超えないようにしてください。
推奨値の範囲内で、あまり高くもしない(跳ね過ぎてグリップが軽くなりコントロールを失うリスクあり)、そしてあまり低くくもしない(フワフワでハンドリングのコントロールが不安定になるリスクあり。リム打ちパンクのリスクもあるかも)ことです。
なにごともバランスが大事です。これだけ書いておいてなんですが、あまり神経質にならずに、リスクを抑えて自分が気持ちよく乗れればよいかと思います。
にほんブログ村
ロードバイクランキング