1.嫌な予感が的中
皆さん、こんにちは!チャリダーMです。
シマノのクランク問題は心配していたことが的中してしまって、欧米では今後面倒なことになりそうな気配です。
英国では、政府(製品安全基準局)がシマノのクランクに問題がある報告書を提出しました。
こんな記事があります。⇒ 記事
そして米国では、とうとう訴訟案件になっています。
こんな記事があります。⇒ 記事
- シマノのクランクは欠陥品であり危険でしょ
- シマノ、スペシャライズド、トレックはこれを認識しており意図的に隠蔽していたよね
- 全部ちゃんと交換して、費用も負担しなさいよ
ということなんでしょうね。
2.国内の対応開始へ
国内でも対応策が発表されています。
正確に伝えるためにシマノのプレスリリースまをそのまま引用しますね。
ポイントになりそうな点は赤でマーカーしました。
平素はシマノ製品をご愛用いただきまして、誠にありがとうございます。
2023年9月21日付で弊社ウェブサイトにてお知らせさせていただきました、ロードバイク用リア11段変速対応ホローテックII(中空)クランクの無償点検につきまして、以下のとおり更新情報をご案内させていただきます。
対象製品の一部において接着された箇所が剥がれ、隙間や段差が発生したままの状態でご使用を続けますと、稀にクランクが破損しバランスを崩して転倒、怪我をするおそれがあります。対象製品にご乗車の場合は、弊社指定の販売店で、すみやかに無償点検を受けていただけますようお願いいたします。
ご愛用の皆様には、多大なるご心配とご迷惑をお掛け致します事、心からお詫び申し上げます。
【無償点検・交換の手順】
1.対象モデル
ULTEGRA FC-6800, FC-R8000, DURA-ACE FC-9000, FC-R9100, FC-R9100-P
モデルナンバーは、クランクアーム内側に印字されております。(図1の青色四角部)
2.対象範囲
各モデル、2019年6月30日までの間に製造され、以下の製造刻印(2桁のアルファベット)が印字された製品が対象となります。
製造刻印はクランクアーム内側に印字されております。(図1の赤色四角部)
3.無償点検プログラム開始日
2023年10月30日(月曜日)を予定しております。
製品モデルおよび製造刻印が無償点検対象でございましたら、下記URLよりお近くの弊社指定の販売店を検索いただき、ご連絡のうえ点検をお願いいたします。
シマノ指定販売店検索URL: https://shima.no/265
お近くで指定の販売店が検索できない場合は、下記のフリーダイヤルにお問い合わせください。
点検の結果、交換が必要と判断された場合、無償にて交換させていただきます。
交換の必要が無いと判断された場合は、引き続きご使用いただけます。
お客様に安心してご使用いただくためにも、初回の点検で交換の必要が無いと判断された場合でも、初回の点検から1年後を目安に2回目の点検を受けていただくことを推奨いたします。
但し、それまでの間にもし何かクランクに異常を感じた場合は、速やかに弊社指定販売店で点検をお受けください。
なお、1回目および2回目の点検につきましては、無償で実施させていただきます。
また、2回目以降も定期的な点検をお奨めするとともに、お客様ご自身でもご確認いただけるよう、自主点検の方法についても下記URLよりご案内しております。
ークランク無償点検プログラムに関する動画はこちらー
クランクの仕様により交換品の準備にお時間を頂く場合がございます。
なお、交換品につきまして、外観が異なります事をあらかじめご容赦ください。
3.販売店の状況
販売店の負担が予想されるなか、それなりにキャパのあるお店が措定されたのでしょうか。
一人で切り盛りしているお店もあるように見受けますが、小さなお店も含めて須らくお任せしては大変という気配りなのでしょうか。
指定店はすごく混みあうでしょうね。
あちこちのお店で持ち込まれてもお店だけではなくシマノも管理に困るでしょうし。
これを機会に新品に交換しようと考えている輩もいるみたいですから、そういう見極めの対応も必要でしょう。
行きつけのお店は残念ながら?指定店からは外れてしまったのですが、店長とはいろいろ相談してます。シマノとは連絡を取り合っているようです。
指定店以外で購入した方はいきなり指定店に持ち込むよりは、まずは購入したお店に相談してみてもいいかもですよ。
4.特別損失計上
10月24日に本件に係る特別損失170億円計上のニュースをリリースしています。
(開示事項の経過)シマノ クランク無償点検プログラムによる特別損失の計上に関するお知らせ
2023年12月連結決算短信もリリースしています。
自転車の売上見込みは前年度比▲約32%、営業利益は▲約55%。前年がコロナ禍で過去最高を更新しているのでその反動もありますね。
売上の9割を占める自転車のブームが低下基調にはありますが、ずっと右肩下がりになるわけはないでしょうし、財務体力も余裕があるので大きな影響はないと思われます。
5.まとめ
やはり、欧米では厄介なことになりますね。特にアメリカはなんでも訴訟するお国柄です。
シマノの対応が遅くなったのは生産能力とか諸事情があってのことかと想像しますが、安全を売りにしなくてはいけない業種が安全を少しでも放置すると傷口が広がってしまいますね。
安全には問題がないと判断したのでしょうが、実際に負傷者が出ているとそれは通用しません。
しかも原因をまだ発表していないというのもちょっと…。
シマノファンとしてはこれ以上、大事にならないことを祈るばかりです。
にほんブログ村
ロードバイクランキング