1.高性能なオールラウンド系クリンチャータイヤ
皆さん、こんにちは!チャリダーMです。
カスタマイズのなかで、コストパフォーマンスが一番高く、その効果を感じることができるパーツはタイヤではないかと思います。
ホイールのカスタマイズもその変化を感じることができますが、やはりお金がかかります。カーボンホイールともなれば諭吉さんが二桁は飛んでいくレベルです。
それであれば、路面と直接接地しているタイヤを交換することで、乗り味の変化を感じることのほうが、お手軽ですよね。
そして、タイヤはケチらないほうがいいです。チューブもです。足周りには、オールラウンド向けのそれなりに高性能なモノを与えてあげましょう。
この1年あまり、GP5000とP ZERO VELOを交互に履いてきましたが、今回はその総集編としたいと思います。いずれもクリンチャーの25Cです。
元々は、ボントレガーの超軽量R4という名品を使用していたのですが廃番になり、GP5000とP ZERO VELOをほぼ同時に試し履きしてきた経緯があります。
GP5000はもはや鉄板、王様レベルのタイヤ。P ZERO VELOは王道まではいかない挑戦者的なイメージでしょうかね。
コンチGP5000は自己主張の強いタイヤで、絶対にパンクをさせないぜ、転がりもいいからスピードを上げて走らせてやるぜ、という力強さを感じます。
ピレリ P ZERO VELOは、さりげなくマイルドに気持ちよく速く走らせてくれるタイヤです。乗り心地の良さ、スーッとスピードがのっていくイメージです。
2.性能・インプレ対決
性能・価格(クリンチャー25C)
GP5000 | P ZERO VELO | |
---|---|---|
重量 | 225g | 210g |
ケーシング(TPI) | 330 | 127 |
コンパウンド | ブラックチリコンパウンド | スマートネットシリカ |
アマゾン価格(2本) | 11,800円 | 15,800円 |
転がり抵抗など性能の実証実験では、GP5000のほうが優秀というデータがあるようです。
それにしてもアマゾン価格は、ピレリがかなり高くなっていますね。コロナ禍での品薄なんでしょうか?
インプレ・適性
両方を比較しての印象です。乗り始めた頃とは多少変わっていますので、微妙な感覚の違いを読み取ってもらえればと。あらためて参考になれば幸いです。
チューブはボントレガーのライトウェイト65g。リアの空気圧はどちらも自分にとって適正と思われる6.8~7.0bar、フロントは6.5~6.8barの条件。
路面は、一般道の舗装、農道のかなりバンピーな路面も踏んでいます。平坦中心。ウェットでは乗らないので、すべてドライでの感想です。
コンチ、ピレリの使用は今回が初めてとなります。それまでは、ボントレガー、シュワルベ、ミシュランです。
GP5000
- 漕ぎ出しは普通。低速から20km~25km程度の転がり感はいたって普通。そこからの進みが良くなり、特に30kmあたりから滑走感を味わえる
- 乗り味は角が取れた硬質感。もっとゴツゴツしたイメージがあったが、荒れた路面をそのまま跳ねるのではなくうまくいなしながら、接地感を保っている感覚
- 操舵感は敏感でシャープ。コーナーは正確にトレースしてくれる印象で極めて安定感が高い
- トータルでみて、バランス感がかなり高い
- ガチな人にはドンピシャ合いそう
P ZERO VELO
- 漕ぎ出しは普通。低速から高速まであまり変化はなく、転がりの突出感もないがスムーズに気持ちよく伸びていく
- 乗り味はマイルド。タイヤの柔らかな感触どおり乗り心地はすごく良い。荒れた路面からの突き上げが滑らかで、振動吸収性が高い。しなやか
- 操舵感も良好。コーナーを切れ込むようなシャープさはないが粘りを感じる安定感で乗り手に安心感を与える
- トータルでみて、バランス感がかなり高い
- ゆるポタだけどそれなりに頑張る人には合いそう
耐久性については、GP5000のほうが高いと思います。P ZERO VELOは柔らかい分、少しヘタるのが早いかもですが、気にするほどではないかと。
個人的に耐久性はあまり気にしていません。普通であれば問題ないです。ヘタれば交換するのみ。それよりも走りの味を最重視しています。
ただしタイムトライアイル用にトレッド面を薄くしているような特殊なタイヤは選択の対象外です。あくまでもオールラウンド向けが対象です。
タイヤのハメやすさは、両方とも素手で嵌められるレベルですが、ピレリのほうは慣れない人でも大丈夫かと。
両タイヤとも、空気圧にはかなりシビアです。設定が違うと大きく印象が変わりますので、ご注意ください。
3.まとめ
オールラウンド向けという前提条件下では、どちらを選んでも間違いのない素晴らしいタイヤです。乗り手が好むタイヤの味付けで、選択すればOKです。
今お使いのタイヤでなにか不満を感じている、不満はないが変化を求めてみたい、そんなときは、この二つを選択肢にしてはいかがでしょうか。
私は、ゆるゆるライダーですので、今のところは乗り心地がいいピレリを使用しています。トレックがピレリを使っているという他愛無い理由もありますが。
でも、GP5000に替えたときは、多分、滑走感を味わうことで、やっぱりこっちもいいよなという感覚になると思います。
同じではつまらないので、変化を求めて交換すれば良しとしています。両方の味を楽しめばよいのではないでしょうか。
それから、ピレリはロードバイクのタイヤに力を入れているのか、P ZERO RACE、P ZERO ROADを立て続けに投入していますので、ご紹介しておきます。
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